「海外で暮らしてみたい」と思ったときに、
一番気になるのが 「初期費用はいくら必要なのか?」 というところだと思います。
- 家賃や光熱費はいくらくらい?
- 食費は日本より高い?安い?
- 携帯・Wi-Fi・VPNなど通信費はどのくらい?
- 現地通貨への両替や送金はどうする?
など、実際に計算してみようとすると分からないことだらけですよね。
この記事では、
初めて海外で生活する方が費用感をつかめるように、
海外生活の初期費用を項目ごとに分けてしっかり解説 します。
あくまで目安ではありますが、
・どんな費用が必要になるのか
・どこを節約しやすいのか
・別の記事で紹介したSIM・VPN・Wise・デビットカードがどこで役立つのか
が分かるようにまとめました。
海外生活を現実的にイメージするための、
“ざっくりシミュレーション”として使っていただけたら嬉しいです🌿
海外生活の初期費用は「渡航費+生活立ち上げ費+予備資金」で考える
海外で暮らし始めるときに必要なお金は、大きく分けると次の3つです。
- 渡航費(航空券・ビザなど)
- 生活立ち上げの費用(家・通信・家具・日用品)
- 数ヶ月分の予備資金(生活費のクッション)
この3つを合計して、
「最低でもどのくらいあれば安心か」 を考えていきます。
国や都市によって物価はかなり違いますが、
この記事では「物価がそこそこ〜やや安めの国」を想定した一般的な目安でお話します。
渡航費:航空券・ビザ・保険など
◆ 航空券
- 片道航空券:おおよそ 10万〜20万円
(距離・シーズン・航空会社によって大きく変動)
LCC(格安航空会社)や乗り継ぎ便を使うと費用を抑えられますが、
荷物の超過料金やフライトの安定性も合わせて検討すると安心です。
◆ ビザ申請費用
- 観光ビザ/ビザ免除:0〜数千円程度
- 学生ビザ・就労ビザ・長期ビザ:1万〜数万円以上
ビザ代は国によってかなり幅があるので、
「ビザ名+Fee」などで公式情報を確認しておきましょう。
◆ 海外旅行保険・海外医療保険
- 短期なら海外旅行保険
- 長期ならクレジットカード付帯+海外医療保険
- 目安:1ヶ月あたり数千円〜1万円強程度
医療費が高い国では保険はほぼ必須です。
「最低限どこまでカバーされるか」をチェックしておくと安心です。
② 生活立ち上げ費用:家・家具・通信まわり
ここが「初期費用で一番大きくなりやすい部分」です。
◆ 住居関連費(家賃+デポジット+仲介など)
- 家賃:1ヶ月あたり
→ 物価が安めの地域:7〜15万円前後
→ 物価が高い都市:10〜20万円以上 - デポジット(敷金):家賃1〜3ヶ月分
- 仲介手数料:かからない国もあれば、家賃1ヶ月分程度のところも
初めての方は、
「家賃の2〜3ヶ月分(デポジット分)+最初の家賃」くらいを用意しておくと安心です。
例)家賃10万円の物件
- デポジット2ヶ月=20万円
- 初月家賃=10万円
→ 家関連だけで 30万円前後 が目安
家具付き物件(家電・ベッド・机つき)を選ぶと、
この後の「家具・家電購入費」がかなり抑えられます。
◆ 家具・家電・日用品
- 家具付き物件:ほぼゼロ〜数万円程度
- 家具なし物件:5〜20万円以上(国や物価による)
必要になるものの例:
- ベッド/マットレス
- テーブル・椅子
- カーテン
- 調理器具・食器・鍋
- 洗剤・ゴミ箱・収納用品 など
長く住む予定がある場合でも、
最初から全部そろえず、
生活しながら「本当に必要なものだけ」増やすほうが節約になります。
◆ 通信費(SIM・インターネット・VPN)
海外生活では通信費も重要な固定費です。
- 現地SIM/eSIM:
→ 月1,000〜4,000円程度が目安(データ容量による) - 自宅Wi-Fi:
→ 月3,000〜6,000円程度 - VPN:
→ 月500〜1,500円程度(長期契約で割引あり)
海外生活では、
- 現地SIM・eSIM → 外での通信
- 自宅Wi-Fi → 家での安定した回線
- VPN → 日本の動画サービス・セキュリティ
という形で組み合わせる方が多いです。
※海外SIM・eSIMについては下記記事で詳しくまとめています。
※VPN選びについては下記記事で詳しくまとめています。
③ 最初の生活費:当面の3ヶ月分を目安に
初めて海外で暮らすときは、
最初の3ヶ月分の生活費を準備しておくとかなり安心です。
項目ごとの目安はこんなイメージです👇
- 家賃:8〜10万円
- 食費:2〜4万円
- 通信費:3,000〜8,000円
- 交通費:5,000〜1万円
- 日用品・雑費:5,000〜1万円
物価にもよりますが、
月10〜15万円前後 を一つの目安として考えると、
3ヶ月で 30〜45万円程度 が目安になります。
もちろん、
「物価が低めの国 × 自炊中心 × ローカルな暮らし」
にすると、もっと抑えることもできます。
※節約アイデアは → 海外生活で節約する方法10選 にまとめています。
④ お金の準備:現金・カード・送金のバランス
海外生活の初期費用を考えるとき、
「いくら持っていくか」だけでなく「どうやって管理するか」 も大事になります。
◆ 現金:最初は少し多めに
- 現地通貨:数万円分
- 米ドルやユーロなどの主要通貨:必要に応じて
到着直後に必要なもの(空港からの移動・SIM購入・食事など)は、
現地通貨が少しあるとスムーズです。
◆ カード:国際デビットカード+クレジットカード
おすすめの組み合わせは👇
- 国際デビットカード(例:Wiseデビット)
→ ATMで現地通貨を引き出す
→ 日常の支払いにも使える - クレジットカード
→ ホテル予約やオンライン決済に必須
現地ATMで大金を引き出しすぎないためにも、
デビット+クレジットの二枚持ちは安心感があります。
※国際デビットカードについては → こちらの記事 を参考にしてください。
◆ 海外送金サービス(Wiseなど)
- 日本から海外口座へ送金する
- 海外から日本にお金を戻す
このときに銀行振込を使うと、
手数料だけでかなりの金額になります。
Wise のような海外送金サービスを使うと
- 手数料が明確で安い
- レートが市場レートに近い
- 送金スピードが速い
といったメリットがあり、
初期費用の移動にも、生活費の送金にも使いやすいです。
※詳しい使い方は → Wiseで海外送金する方法 で解説しています。
⑤ 合計すると、海外生活の初期費用はいくらくらい?
ここまでをまとめると、
物価がそこそこ〜やや安めの国で、
ひとり暮らしを始める場合の目安は以下のようなイメージになります。
◆ モデルケース(かなりざっくり目安)
- 渡航費(航空券・ビザ・保険など)
→ 10〜20万円 - 住居の初期費用(デポジット+家賃)
→ 30〜45万円 - 家具・日用品
→ 0〜5万円(家具付き物件の場合はかなり削減可能) - 当面3ヶ月分の生活費
→ 21〜36万円
◆ 合計イメージ
だいたい 60〜100万円前後
もちろん、
- 家賃が安いエリアを選ぶ
- 家具付き物件にする
- 節約を意識する
ことで、
40万円台でスタートするケースもあれば、
物価が高い国・都市では
100万円以上かかるケースもあります。
あくまで一つのモデルとして、
「どの項目でどれくらいかかるのか」を知る参考にしてみてください。
⑥ 初めての海外生活で「費用オーバー」を防ぐコツ
◆ 家賃を最優先で決める
初期費用も毎月の支出も、
一番インパクトが大きいのは 家賃 です。
- 中心地から少し外す
- 家具付き物件を選ぶ
- ルームシェアも検討する
などで、
全体のコストを大きく下げることができます。
◆ 通信費は現地SIM+必要に応じてVPNで
ローミングを使い続けると通信費が高額になりやすいので、
- 現地SIM/eSIMを使う
- 自宅ではWi-Fi契約
- 日本の動画を見る場合はVPN
という形にすると、
快適さと節約のバランスがとりやすくなります。
◆ 送金とATM手数料を甘く見ない
海外生活では、
送金手数料とATM手数料の積み重ねが意外と大きいです。
- 銀行送金だけに頼らない
- Wiseで送金&Wiseデビットで引き出し
- 現地通貨決済を選ぶ(DCCを断る)
これだけでも、
長期的にはかなりの節約につながります。
◆ 予備費を用意しておく
急な引っ越し、病気、帰国など、
想定外の支出はどうしても発生します。
「もしもの時にすぐ動けるお金」を別枠でとっておくと、
精神的にもかなりラクです。
まとめ:海外生活の初期費用は「内訳を知ること」から
海外生活の初期費用は、
一言で「いくら」と言い切るのは難しいですが、
- 渡航費
- 住居の初期費用
- 生活の立ち上げ費
- 当面の生活費(数ヶ月分)
- お金の管理手段(カード・送金)
この5つの視点で整理すると、
自分なりの予算が立てやすくなります。
初めての方は、
「何にどれくらいかかるのか」を一度紙やメモに書き出してみることをおすすめします。
そのうえで、
・節約できる項目
・しっかりお金をかけたい項目
を選んでいくと、無理のない海外生活プランが見えてきます。
私のブログでは、
通信・送金・カード・節約・トラブル対策など、
海外生活に役立つ情報をやさしくまとめていますので、
気になるところからぜひ読んでみてください🌿


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